あと、お砂糖を一匙足して

好きなものは好きだと言いたい

私の真裏に位置する貴方へ。

気付いたら彼のことを「薮くん」と呼んでいたけど、彼の呼び方が「薮くん」で良かったなぁと思う。

 

「薮ちゃん」ではない。メンバーが呼ぶ「やぶちゃん!」の愛情たっぷりの響きは大好きだけど、私と彼との距離感とは違う。

 

「薮」ではない。呼び捨てにできるほど近しい感じではない。

 

あるいは、「薮宏太」でもない。一般名詞みたいに呼ぶほど遠く感じている訳でもない。

 

「宏太くん」ではない。彼は公の場で下の名前で呼ばれることが少ない(これについては、やぶ、というキャッチーで呼びやすい名字だという理由が大きいと思う)けど、「薮」というパブリックな彼と「宏太」というプライベートな彼がきちんと分けられている感じがしてちょっと好き。

 

「薮さん」でもない。こうなると、ちょっと遠く感じる。彼の帝王感に平伏したくなる時はあるけど、常に"敬語"の距離ではない。

 

1対1でその名を呼ぶことはないであろう、アイドルとファンという絶対的で愛おしい距離。

 

でも、「渾名では呼べない憧れの同級生にちょっとどきどきしながらタメ語で話しかける」、そんな近さも感じるような。

 

近くて遠い、遠くて近い、そんな距離感が詰まった「薮くん」という響きが好きです。

 

 

 

7月31日が来ると、ちょうど反対側の季節の1月31日を想う。

 

地球の裏側のような遠さと、コインの表裏のような親近感をちょっぴり感じる、私の真裏に位置する貴方へ。

 

近くて遠い、遠くて近い、薮くんへ。

 

またコンサート会場で会える日が来ますように。